保磁力機構の統計力学による解明を行う。保磁力機構は、有限温度での準安定状態からの緩和過程と関連し、非平衡現象の重要な課題である。永久磁石の理論研究は、マイクロマグネティクスの粗視化モデルを基礎に発展してきたが、近年、その機構解明には電子論からの微視的な理解が求められている。本課題は、元素戦略磁性材料研究(文科省)プロジェクトの電子論グループ(三宅隆リーダー, AIST)の主要課題の一つであり、ミクロなスピンモデルを基礎に統計力学計算手法を用いて磁石の基礎物性研究を行う。
主としてNIMS主幹研究員西野正理、およびESICMM宮下精二グループと協力して研究を進める。特に、磁化反転と伝搬、核生成、外場応答特性等のシミュレーションと解析および計算手法開発を行い、新しい磁性研究を発展させる。
博士号取得者、または着任までに取得見込みの方。
物性理論やマテリアル科学に関する基礎知識があり、プログラミングおよびシミュレーションの経験があることが望ましい。
書類送付先/お問い合わせ:
〒305-0044 茨城県つくば市並木1-1
国立研究開発法人 物質・材料研究機構
元素戦略磁性材料研究拠点 電子論グループ
西野 正理 (ニシノ マサミチ)
e-mail: NISHINO.Masamichi=nims.go.jp ([ = ] を [ @ ] にしてください)
応募締切: 適任者が見つかり次第終了
選考方法: 書類選考後、面接を実施