日本MRSは、先進材料に関する科学・技術の専門家の横断的・学際的研究活動を通じて、その学術・応用研究および実用化の一層の進展を図ることを目的に、1989年に設立以来、年次大会として学術シンポジウムを毎年開催し、またIUMRS(International Union of Materials Research Societies)の創設メンバーとして、IUMRS傘下の国際的会議を数年に一度のペースで開催してまいりました。
2019年に日本MRS創立30周年を記念した国際会議MRM2019(Materials Research Meeting 2019)を開催し、35カ国から約300人を含むトータル1800人余りの参加者を得ました。このMRMは材料研究の成果を持ち寄ってハイレベルの討論の場を提供するプラットフォームとして船出した日本初の分野横断型の国際会議です。さらに2020年には、新型コロナウィルスの影響でMRM国際会議の開催を見送り、国内の材料科学者・技術者・研究者・学⽣の分野・組織・世代を超えた情報交換と交流ためのネットワークを形成する目的で、MRM Forum 2020を開催しました。国内向けの研究成果の討論に加えて日本の材料研究について解決されるべき複合的課題に対する総合討論や公開討論、MRMシンポジウムテーマのコンテンツをより深く理解するためのチュートリアルや次世代材料研究者の育成を目指した教育セミナーなどを実施いたしました。
この2つのMRMは、MRM2019が国際的な研究成果の討論の場として、MRM Forum 2020が国内の材料研究を取り巻く諸問題を討論する場として、新しく立ち上がったイベントですが、日本MRSが長く実施してきた年次大会と相補的な会議として、今後も継続して実施することが期待されています。
新型コロナウィルスの終息が見えない中、現在、with/ after コロナに向けてあらゆる分野で大きな変化が起きつつあります。このような背景の中、本年の日本MRS主催のイベントとして、第31回MRS-J年次大会を、MRMフォーラム2021ならびにMRM2021と同時期に開催することになりました。すなわち、日本の大学・国立研究所・企業・材料関連学協会とともに、ポストコロナの新たな時代に即した分野横断的な⼈的交流を創出し、持続可能で強固な日本の材料科学・技術を発展させる契機となることを目指して、歴史のある年次大会と新規のMRMフォーラムを国内会議として、第2回目MRMを国際会議として、本年12月に横浜で開催いたします。皆様のご支援ならびにご参加を何卒よろしくお願い申し上げます。
MRMフォーラム2021
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