奨励賞規定

1.本規定は日本MRS(以下、本会)が若手研究者に対して行う表彰に関して定めたものである。

2.本表彰は、本会が定期的に開催する学術シンポジウムで優秀な発表(口頭発表あるいはポスター発表)をした若手研究者個人に「奨励賞」を授与し、その功績を称えることを目的とする。

3.表彰対象は本会が定期的に開催する学術シンポジウムで口頭発表あるいはポスター発表した若手研究者であり、以下の資格を有する者とする。
(1) 論文の登録発表者、かつ(2)実際に発表した者

4.若手研究者については以下の区分をし、区分毎に表彰者を決定する。ただし、学生に関しては年齢を問わない。
(1)学部学生
(2)大学院修士課程の学生
(3)大学院博士課程の学生
(4)発表年の12月31日の時点で36歳未満の一般の研究者

5.奨励賞選考委員会は表彰候補者の数の10%以内を限度として選び、理事会に推薦する。

6.理事会は奨励賞選考委員会の結果を審議し、受賞者を決定する。

7.受賞者には会長名の賞状を授与し、受賞者名を「日本MRSニュース」に公示する。

8.本規定は理事会の承認を経て改定することができる。

9.本賞の英文名称は次の通りとする。
Award for Encouragement of Research in Materials Science;
The Materials Research Society of Japan


付則
1.この規定は平成11年12月16日理事会にて決定した。
2.この規定は平成11年12月16日より施行する。
3.この規定の一部改正は平成14年11月01日から施行する。


奨励賞選考細則
1.奨励賞選考委員会
1)委員会は本会の学術シンポジウムを構成する各セッションのチェアから推薦された各3名以上の委員と、理事会から推薦された委員長ならびに副委員長各1名から構成される。
2)選考委員の推薦方法は各セッションチェアに委任する。ただし、選考委員は当該分野に見識のある研究者とする。推薦リストをもとに選考委員会では委員を委嘱する。委嘱された委員は、当該セッションで発表された表彰候補発表(口頭発表あるいはポスター発表)について評価を行い、委員会に報告する。
3)委員長と副委員長は評価結果をとりまとめ、理事会に報告する。

2.受賞者の数
各セッション毎に表彰候補者の10%(小数点以下切り上げ)を原則に受賞者を決定する。

3.評価項目:以下の5つの項目について評価する
1)理解度:内容を十分に理解しているか?質疑応答が適切になされているか?
2)発表あるいは説明の態度:聴講者に内容を的確に説明しているか?
3)発表あるいはポスターの構成・表現:見やすいか?よく整理されているか?
4)研究内容:十分に考察されているか?
5)総合:総合的に見て、優秀な発表であるか?
それぞれ、委員毎に4段階で絶対評価(4:非常に優れる、3:優れる、2:普通、1:努力を要する)する。

4.選考手順
1)各セッション毎に選考委員の中から主査を選出する。
2)専門性を配慮し、1つの表彰対象論文に対し、3名の選考委員を選定する。
3)選考委員が共著の論文は、当該委員は評価できない。その場合、専門性を考慮し、やむをえず代替の選考委員が充当できないとき、他2名の選考委員の評価平均点を評価点として加算する。
4)3名の委員の評点の合計点(60点満点)を参考資料として、主査は受賞者を選考委員会に報告する。

5.理事会での審議
理事会は選考委員会に審議を委任することができる。

6.受賞者の掲示、表彰などについては原則として以下の通りとする。
1)受賞者を学術シンポジウム終了後1週間以内に決定し、本人に通知すると同時に「日本MRSニュース」などに公示する。
2)賞の授与は郵送により行う。
ただし、この項は本会の学術講演会の運営日程に従い、予告なく変更することができる。

7.本細則は理事会の承認を経て改定することができる。

付則:1.この細則は平成11年12月16日理事会にて承認。
2.この細則は平成11年12月16日より施行。
3.この細則の一部改正は平成14年11月01日から施行する。

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